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2014年3月3日月曜日

ブログ二十四日目 自作小説(ラノベ?) 「私は神になりたかった。」

午前9:15 一現目:数学 答え合わせ

答え合わせが始まった。
「うい、じゃあ一列目から答え言ってけ~」
サッ、サッ、サッ、サッ、、、
間違える人は少ないので、丸付けはすらすらと進んでいく。
そんな中、

カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ、、、

舞はノートに何かの文字を小さく唸りながらひたすら書いていた。

「ヘブライ語か、、、?」
霊はつぶやく。
「ヘブライ語?今は聖書じゃなくて算数の授業だぞ?w」
どうやらそのつぶやきは先生に聞こえていたようで、先生が微妙に笑いながら突っ込む。
ほかの生徒がくすくすと笑い出す。
霊は赤面しながらノートに顔をうずめた。

舞のノートにびっしりと書いてあったヘブライ語は消えていた。

午前9:40分 一現目:数学 終了
「これで算数の授業を終わります!」
『ありがとうございました~』
日直の号令でみんながいっせいに席を立つ。

そんな中、霊は舞に聞いてみた。
「白城さん、さっきノートに何書いてたの?ぱっと見ヘブライ語みたいだったけど。」
「あ、見えてた、、、?恥ずかしいな、、、」
空気が気まずくなる。
「あ~、あの、なんて書いてたの?」
「あ、うん。あのね、アレはヘブライ語とギリシア語とロシア語の混合文だったんだ。でも、意味はまだ教えられないんだ。ごめんね、、、」
「いや、いいよ。教えてくれてありがとう。」
霊は軽く答えた。
が、心の中ではさまざまな事が混ざりあっていた。
なぜ舞はこの時間にヘブライ語とギリシア語とロシア語の混合文なるものをノートにひたすら書き連ねていたのか、そしてなぜ意味は教えてもらえなかったのか?そしてなぜ見直したときにはもうノートに何も書いてなかったのか。消しゴムで消した後も見つからなかった。
それに、゛今は゛教えられないということは、いつかは知るべきことになるということか、、、?
とりあえず事情をまとめようと整理しようとしてみたが、一つ一つのことに全く関連性が無かったので整理のしようがなかった。
霊は軽く頭痛に苛まれた。

「う~ん、、、」
それを見た舞は、
「霊君、大丈夫?苦しそうだけど、、、」
と声をかけた。
影では雄宇が
「あいつ、裏切りやがったな、、、っ!あいつは絶対反リア充だと思っていたのに、、、っ!」
とぼやいていた。
霊は、
「うん、大丈夫、、、だと思う。」
しかし、舞はかなり心配していたようで、
「もしひどいなら、保健室に行ったほうがいいよ?最近になってインフルが流行り始めたし、、、」
と、保健室に行くことを薦めた。
霊は、
(保健室に行けばもう少し考えがまとまるかな、、、?)
と考え、
「じゃあ、ちょっと行って来る。」
と言って、先生に訳を話してから教室をのそのそ出て行った。
その後舞は質問攻めにあっていた
「ねぇ、霊君とどういう関係なの!?」
「最初から名前を知ってたって事は、知り合いなの!?」
「でも、霊君は知らないみたいだったよね!?」
「う、うん、、、あの、みんな一回落ち着いて?」
舞の一言で一気に静かになった。
舞は少し驚いてから、話し始めた。
「あの、みんなは霊君の両親について、本人からお話し聞いてる?」
舞はみんなに問いかけた。
「両親?いや、別に何も聞いてないけど、、、」
「そいえば、あいつの両親みたことないな。」
「そういえばお母さんも、「霊君のお母さんってどんな人なのかしらね~?」っていってたわ。」
「舞さんは何か知ってるの?」
舞は、それを聞いた瞬間すぐにでも霊の両親について話したいと思った。
でも、本人の了承もなしに話すわけにはいかないと、喉を震わせかけたところでやめた。
「うん、知ってるけど、霊君に話していいとは言われてないし、本人から聞いたほうがいいと思うんだ。」
舞は、落ち着いて答えた。
「そうなんだ、、、」
「じゃあ、後で霊に聞くかな。」
とクラスメイトの一人が言ったところで、
「でも、あまり積極的には聞かないでおいてあげて欲しいの。本当に辛いことだったから、、、」
そう話したとき、舞の目の辺りが少し熱くなったような気がした。
「そうなんだ、、、分かった、あいつが自分から話してくれるまで待つよ。」
「うん、ありがと。」
舞は微笑んだ。
その瞬間、男子の心にはピンク色が、女子には百合のような白色が広がった。
「そういえば聞き損ねてた!舞さんは霊君とどういう関係なの!?」
「そこまで知ってるってことはまさか生き別れの双子で舞さんのほうだけ訳知りで、霊だけ何も知らずに育ったみたいなシチュか!?あんのリア充めぇ!いつか爆破してやる!」
「霊君は爆破しちゃだめだよ!?ていうか人を爆破しちゃだめだよ!?」
舞は天然を周囲にぶちまけるかのようなツッコミを雄宇にふった。
雄宇は、「うなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」などと奇声を上げながら走り去っていった。
舞は、「なに!?なにが起こったのぉ~、、、」と、机に突っ伏してしまった。
そんな愉快(?)な会話の中、空気を読まないチャイムが鳴った。

続く。

あとがき
二日連続小説です!
にしても、一章長いですかね?w
もうそろそろ終わらせる予定です。(一章を)
ところで、舞は名前じゃなくて苗字の「白城」で呼んであげたいんですよね。
なんかこう、「しらぎ」っていう響きが個人的に好きです!(結局自分の好み)
それでは、閲覧ありがとうございました!

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